治安と健康

ウガンダの子供たち



スーダンウガンダの治安についてです。治安情報は一般に外務省の海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/index.html)から参照できます。先進国は特に危険情報というのは出されていませんが、途上国はたいがい4段階の危険情報というのが出されていて、軽いものから順に「十分注意してください」「渡航の是非を検討してください」「渡航の延期をおすすめします」「渡航を延期してください」となっています。


私が訪れた地域に限って述べると、スーダンの首都のハルツームは「十分注意してください」、南部の首都ジュバは「渡航の是非を検討してください」、テレケカ郡の地域は「渡航の延期をおすすめします」でした。私自身は身の危険を感じたことはありませんでしたが、いずれも日本人の知人の方がいて、日本のNGOの方々と行動をともにしていたから可能であったのであって、知り合いもなく訪れるのであればハルツームのみと考えるべきでしょう。治安の面からも、インフラの面からも、観光資源の面からもそのように思われます。


ウガンダについては、首都カンパラとジンジャ、マーチソンフォールズ国立公園のいずれも「十分注意してください」。ただし、感想としてはカンパラダウンタウンを夜うろつくのはやめたほうがよさそうです。また、マーチソンフォールズ国立公園は2005年にイギリス人観光客が強盗(LRAという武装集団)に遭い殺されたという経緯からつい最近まで危険レベルが高く、06〜07版地球の歩き方にはマーチソンフォールズは掲載されていません。ただ、ごく最近になって警備も強化されLRAは公園内から一掃されたようで、外務省も警戒レベルを下げています。危険ということで掲載されていませんでしたがウガンダでもっとも素晴らしい国立公園の1つですので、おそらく歩き方も次回改訂の際には(いつになるのか知りませんが)取り上げることになるでしょう。


カンパラ、ジンジャ、ハルツーム、ジュバの各都市はいずれも、日中町を歩いていて危険を感じることは基本的になく、治安はよいです。ただしカンパラダウンタウンでは一部、がらのよくないところがあるので、単独行動は避けたほうがよさそうです。露店のマーケットや、車通り・人通りの少ないところには近寄らないほうがよいでしょう。マーチソンフォールズ国立公園も、私は2泊3日で滞在しましたがセキュアで、欧米人ツーリストもたくさんいました。


基本的にスーダン人もウガンダ人も親切でいい人たちばかりなので、町を歩いていても全然安心です(そこがインドとは大いに違う)。ただし貧しい人々であることは事実なので、いくらいい人たちばかりだといっても日本人ツーリストによからぬ感情を抱く人もいることは頭に入れるべきでしょう。


衛生面について考えると、私は黄熱病、A型肝炎破傷風の予防接種を受けました。また、マラリアについては内服薬を服用しています。また、私が訪れた3月は乾季にあたり、スーダンでは髄膜炎の心配もあるようですが私は摂取は受けませんでした。狂犬病は致死率100%なので、長期滞在で動物と接触する可能性がある場合、受けたほうがよいでしょう。


予防接種は検疫所をはじめ、いろんなところで受けられます。以下、私が検討したところです。実際は1と3を利用しました。

1、東京検疫所(http://www.forth.go.jp/keneki/tokyo/syokai/yobo.html
2、国立国際医療センターhttp://www.imcj.go.jp/dcc/index.html
3、ザ・キングクリニック(http://www.thekingclinic.com/


ただし黄熱病は検疫所でのみ受けられます。イエローカードの発行は受けましたが、今回の旅行で提示を求められることはありませんでした。また黄熱病は活性ワクチンなので、摂取後4週間、他の予防接種を受けられないため、計画的な摂取が必要です。


予防接種はだいたい1回8000円程度と考えればよいでしょう。肝炎などは複数回摂取が必要です。また、上記1、2は国立なので割安、3は民間であり割高です。ただし、私の利用した感想だキングクリニックのほうが渡航先の衛生状況について詳しい資料を用意してくれ、懸念される感染症についても詳しく丁寧に説明してくれたので、かなりサービスがよいです。検疫所で摂取を受けたときは、白衣ですらない私服のお医者さんに流れ作業でぽん、と注射されて終わり、みたいな感じでした。


当たり前ですが現地で生水は飲んではいけません。必ずペットボトルのミネラルウォーターを買います。市場で果物や揚げ物を買い食いしたりはしましたが、おなかがゆるくなった程度で特に害はありませんでした。


マラリアについては、別途書くことがあるかと思います。